盛土、造成工事中における、敷地境界線上での騒音測定及び測定値の規制基準値との比較

1.報告概要

○○○○様のご依頼により騒音の測定が行われ、騒音値の解析及び等価騒音レベルの分析を行なった。

2.測定条件

測定日時
平成○○○○日6:34:58から平成27年10月23日16:52:37
測定場所
栃木県○○○○ 敷地北境界線上

3.測定機器と設定

・普通騒音計
周波数重み特性:A特性
時間重み特性:FAST
サンプリングレート:1sec

4.測定結果

以下に測定された騒音値の経時変化をグラフに示す。また、測定された各期間における瞬時値最大値(音圧の最大値)と等価騒音レベルを示す。尚、測定が行われた地点は用途地域の指定外地域であることから、栃木県の条例上、地域類型はCとなり、地図情報からは車線を有する道路には面していないと考えられる。従って、当該測定地点の環境基本法に基づく環境基準値(以下、基準値)は、
・昼間6:00から22:00まで 60dB
・夜間22:00から翌6:00まで 50dB
である。

4-1.○○○○日の測定結果
(7:00:00から8:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は7:04:12に測定された71.1 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは54.8 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は工事開始前の通常時の測定(暗騒音の測定)が行われた期間となる。

4-2.○○○○日の測定結果
(8:00:00から12:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は10:28:02に測定された89.2 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは67.3 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-3.○○○○日の測定結果
(12:00:00から13:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は12:00:43に測定された82.9dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは60.1dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は工事の昼休み時に測定が行われた期間となる。

4-4.○○○○日の測定結果
(13:00:00から16:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は15:58:34に測定された79.9dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは57.9 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-5.○○○○日の測定結果
(7:00:00から8:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は7:26:06に測定された68.2 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは55.3dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は工事開始前の通常時の測定(暗騒音の測定)が行われた期間となる。

4-6.○○○○日の測定結果
(8:00:00から12:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は10:27:54に測定された107.3 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは70.0 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-7.○○○○日の測定結果
(12:00:00から13:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は12:00:41に測定された79.6 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは59.5 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は工事の昼休み時に測定が行われた期間となる。

4-8.○○○○日の測定結果
(13:00:00から16:30:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は14:00:08に測定された90.3dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは57.1dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-9.○○○○日の測定結果
(6:51:13から8:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は7:08:02に測定された72.3dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは55.0 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は工事開始前の通常時の測定(暗騒音の測定)が行われた期間となる。

4-10.○○○○日の測定結果
(8:00:00から12:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は11:48:52に測定された99.3 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは71.9dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-11.○○○○日の測定結果
(12:00:00から13:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は12:00:27に測定された102.7dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは68.2 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は工事の昼休み時に測定が行われた期間となる。

4-12.○○○○日の測定結果
(13:00:00から16:30:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は15:57:15に測定された89.1 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは56.7dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

4-13.○○○○日の測定結果
(7:00:00から17:03:46まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は10:28:02に測定された89.2dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは64.5dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。

4-14.○○○○日の測定結果
(7:00:00から18:00:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は10:27:54に測定された107.3dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは65.9 dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は工事の昼休み時に測定が行われた期間となる。

4-15.○○○○日の測定結果
(7:00:00から16:52:37まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は12:00:27に測定された102.7 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過している。
・この期間の等価騒音レベルは68.6dBであった。
・この期間の等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過している。
・測定者からの報告より、この期間は盛土、造成工事時の測定が行われた期間となる。

5.結論

上記結果より、測定場所におけるほぼ全ての期間、特に工事が行われている期間において、測定最大値及び等価騒音レベルは一般的な基準値を超えていることが明らかになった。
規制基準値を超える騒音は規制の対象でもある為、早急な対処が望まれる。

6.規制基準値の根拠

6-1.環境基本法・環境基準
騒音に係る環境基準 (H10.9.30環境庁告示第64号、H12.3.31東京都告示第420号)
6-2.判例

東京地裁  平成6.5.9 判例時報1528号116 .
東京地裁 昭和 63.4.25 判例時報 1284号-49

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